貯蔵庫

日記、ぶつける当てのないもやもやを置いておく場所

ヘルメット

AM3:00に目が覚める。昨夜はサイゼリアで呑みすぎたことを横になったまま思い出す。私が言うまでもないが、サイゼリアは安くてうまい。ぐでぐでに酔っぱらって腹が裂けるほど食って、デザートを付けても2人で3000円で収まった。明らかにこの世のバグである。この事実を偉い大人に発見されたら、修正されてしまう気がする。私からサイゼリアを、奪わないでくれ。頼む。

話が逸れた。すぐに休みであることを思い出し、私は再び目を閉じた。

AM8:30目が開く。本場の本格サイゼリアを詰め込みすぎたせいかお腹が空いていないので、コーヒーを淹れてゲームの実況動画を流す。先日バイオRE:4のクリアを機に私の中のゲーム熱が高まってきている。途中で投げ出してしまったDEATH_STRANDINGを再び遊び始めた。これは私のオープンワールドあるあるなのだが、時間を開けて再開した時、私はどうしてこの装備を身に着けているのか、何が貴重な資源なのか、どのスキルを伸ばすつもりだったのか、私に指示をしてくるこの男は誰なのか、何のために生を受け、私は何処へ行くのか、まるっと綺麗に何もわからなくなる。当てもなくふらふらと歩き、手ごろな悪をぶっ飛ばした後、すっと電源を落とし押入れの奥にソフトをしまいこんでしまう。こうならないために、丁寧に実況動画を見始めたのだ。DEATH_STRANDINGはただでさえストーリーが小難しいというか、雰囲気で固め気味・マッツ・ミケルセンなゲームなので普通に理解を深めたくて見始めた。過去の私にしてはなかなか頑張って道を引いたりストーリーを進めたりしていたようで、なかなかゲームを始められない。やはりゲームはプレイ画面を見てるとウズウズしてくる。なあ、ええやろ、サム・ポーター・ブリッジズ。早く君の可愛いアナログスティックを私にくりくりさせてくれへんかいの。

この日は夕方まで寝続ける妻を置いて、一人バイク用品店に向かい全排気量に対応したヘルメットを買いにいった。原付に乗る分には今の半帽ヘルメットで事足りているのだが、中型免許取得にあたって必要なもののようで、ようやく重い腰を上げようといった次第だ。ちょっとかわいいやつだとか、有名な会社のものだと平気で5~6万する。命を守る極めて重要な買い物だという認識はあるのだが、なかなかどうして踏ん切りがつかない。違いが全く分からなくて、片っ端から試着していった。その際に結婚指輪ががつがつメットに当たっていたようで、妙齢の女性店員に強めに怒られてしまった。さすがバイク用品店の店員、『スゴみ』があるぜ。私は慌てて小さくなり5回くらい謝罪をした。マジですんませんした。変な汗をかいた。より一層の居心地の悪さを感じつつ、私が出せる精一杯の1.5万円くらいのもので茶を濁した。せっかくなので原付にまたがり被って帰ったが、自分の中で違和感がぬぐえない。バンジージャンプをする有名人が自分の顔を撮るために被る、黒いヘルメットと酷似している。というかもう、それにしか見えない。

帰って妻を起こして、インスタントラーメンを食べる。変な時間に食事を摂ったせいであまり食が進まず、夜までゲームの動画を見て、寝る直前に風呂に入って寝た。なんだか全てがしっくりこない、ふわついた1日だった。