貯蔵庫

日記、ぶつける当てのないもやもやを置いておく場所

ひとり

10時起床。布団の中でダラダラとスマホを眺めてしまうのをやめたい。一刻も早く洗濯機のスイッチを押さねば。休日は何もせずとも、ガリガリと音を立てて減っていく。

家を出ようか、ゲームのみをしようか悩む。とりあえずしっかりアウターまで外仕様にし、外出をせざるを無い状況に持って行く。ただ、行きたい場所があるわけではない。考えるのを先延ばしにするために眺めていたTwitterで綺麗な石を拾ってアップするだけのアカウントを発見し、興奮する。私もゴロっとした石が豊富な海辺に行きたくてたまらなくなった。ついでに写真でも撮りに行こうかと考える。しかし、土日というだけでどこに行っても人であふれているような錯覚に陥り、すべてが嫌になる。ああ、おとなしくゲームをしようか。

自らを奮い立たせ家を出て駅前へ向かう。別段用事はないのだが、駅前に来るとルーティーンのようにチェックしているリサイクルショップへ。洋服全品半額セールをしていた。これだから古着屋はやめられないぜ。よう知らんブランドのネイビーの長そでポロシャツを買う。3000円の半額。ボタンがシルバーのスナップで、襟がデニムになっている。あまり見ないデザインで気に入った。だが、油断するとネイビーの服しか手にしていない。

おなかが空いたのでご飯を食べることにする。15時過ぎで、行きたい店・気になっていた店は全て夜のオープンに備えて開いていなかった。大人しく王将に入る。恰幅のいい女性店員がお玉と中華鍋を激しくぶつけながら炒飯を作っている。大学生風の、バイトが楽しくて仕方ないという空気を纏った男性がイキイキと働いている。私の日常にはない眩しい光景で見とれてしまった。見られる側はたまったものではないだろうな。厨房とカウンター席の間の見通しが良すぎるのがいけない。

ミニ油淋鶏と焼きそば、生ビールを頼んでキマる。少し焼きそばは油っぽかったが、中華料理ってこんなものだったかも。私の身体も少しずつ大人仕様になってきているのだろうか。いつまでも、美味しくお酒が飲めるように健康でいたいなと思った。

図書館に寄る。学びを得るぜと思い、倫理学の本を手に取り頁をめくる。形のないもの、科学で説明できない領域に思いを馳せるが、あまりわからなかった。わからなかったが、さも、フム、分かっていますという顔でそこに居た。隣の席でお爺さんがいびきをかいて寝ていたことのほうが印象に残っている。

ウェンディーズで遊んでいるゲームのコラボフェアをしているので、対象商品のクリアファイルがついたポテトを買って帰る。目当てのキャラクターは入手できなかったが思ったより可愛くてニッコリ。等身が低いミニキャラクターは反対派なのだが、ウェンディーズコラボ、なかなか、いい絵ですよ。こうしてまた、使わないクリアファイルが1枚増えた。

19時ごろ、家に帰ると妻はまだ寝ていた。一体どんな生活リズムで生きているんだろう。何時に寝ているのか、恐ろしくて聞けていない。

ポテトを食べて、同僚とスプラトゥーンをした。終わるタイミングがつかめず、深夜まで続く。楽しくはあるものの、人とゲームをするのはあまり好きじゃないなあ、と思った。

外に出たら出たで、楽しく過ごせるのは分かるのに腰が重いのは何なのだろう。いつになっても他人と行動を共にするという選択肢がなく、協調性がないまま20代の終わりが見えてきた。私はこんなにもひとりの時間を愛しているのに、無理に身に着ける必要があるのだろうか。

ああ、いや、私は人と人生を歩むという選択を取ったのだから、もう少しだけ寄り添う努力が必要だろうな。次の休みは妻を揺すり起こしてみよう。