貯蔵庫

日記、ぶつける当てのないもやもやを置いておく場所

妄想

7:15起床。眠すぎておかしくなりそう。すべてが憎い。5時間以上の睡眠時間を確保できていれば、何時間寝ようが眠さに変わりがない気がする。21時に寝たとしても、25時に寝たとしても、7時は眠い。次の休みは早起きして1人でカラオケに行こうと決めているが、朝が眠すぎて決心が揺らいできた。目覚ましをかけずに昼過ぎまで寝ていたい。

職場で同期と少し話をする。ユニコーンオーバーロードの体験版の話をしたところ、公式サイトの声優を見ながら身を乗り出して聞いてくれた。ありがたい。この先、100のパワーを出力してゲームの話ができる友達って、一体あと何人出会えるのだろう。怖い話。

ふと、今年は文学フリマに出店側で出てみたいな~~と思いたつ。ナイスアイデアじゃん。テーマと目次を決め、ちまりと文章を書き始めてみる。ペカペカフルカラー写真多め小冊子を作るところまで妄想する。高くつくだろうか。学生時代に触っていたイラストレーターの価格を調べて顎が外れた。アドビのソフトって本当に高い。

人脈0、できることなら妻にも内緒で、長机に漢一匹、ズドンとブースを構えたいと思っているが、既に苦い思い出になる気がしてならない。そもそも会の概要すら危ういので、次回開催時に乗り込んで敵情視察に向かう所存だ。まだ何もしていないにもかかわらず、既に緊張してきている。

家に帰りゲームをする。P3Rもいよいよ終盤に差し掛かってきた。装備もステータスも仕上がってきて、より一層楽しくなってきた。終わらないでほしい。終わらないでほしいが、ユニコーンオーバーロードの発売日までには終わりそうだ。

ポケモンの新作プレゼンがあるので腕を組んで見つめる。私に関連があるのはポケモンスリープくらいなものであった。朝起きたら目の前にライコウが居る朝が来るらしい。ついに伝説のポケモンが出始めた。いよいよアブソルにマスターサブレしゃくしゃくさせている場合じゃないな。LEGENDSはアルセウスが楽しく遊べたので触ってみたいが、XY未プレイなのでどうだろう。

ユニコーンオーバーロード

げ、ゲームが、ゲームが忙しすぎる。

夜な夜な同僚とバンカラ地方の床をカラフルに塗り、グループ通話でおやすみと告げた後、ベッドからむっくり起きて影時間にタルタロスへ潜りシャドウをしばいて回る。ああ、本当に1日が24時間じゃなかったらいいのに。

こんなサイクルで日々を回しているだけでかなりげっそりなのだが、先日ユニコーンオーバーロードの体験版が配信されてしまった。

早くなんとかしないと…エルデンリングDLCとメタファーが控えているのに…

unicorn-overlord.com

タイトルに伸ばし棒が過多。意識したことなかったけど「オーバーロード」の含有量がすごいんだな。

少し触っただけで分かったが、これは危険だ。時間がサックリとろけていく。元来ゲームはパワーとゴリ押しで乗り越えるプレイスタイルを主軸としている私としては、戦況を読み、盤面をちょこっとずつ進んでいくゲームがあんまり得意ではない。どんな敵でも体を鍛え、でっかくてぶっとい大木から削り出した粗悪な棒で脳天をバコンとかち割って笑いたいのだ。

そんな私でものめり込んでしまう魅力がある。

予め定められた行動規定に沿ってオートマチックに行われる戦闘。私は脳みそが筋肉でできているから、おせっかい老兵のチュートリアルを話半分で聞いていた。なあオッサン、こまけえこたあわかんねえけどよ、要は大将首取ってくりゃ文句ねエんだろ??

案の定うまくいかない。仲間達が軒並み冷や汗を垂らして「苦しい戦いになる」と言う。

落ち着いて仲間たちの行動規則(スキル)一つ一つに目を通すと、「アレ…アイツと組み合わせると堅いのでは…」と私の中の知将が、王族の血が、告げてくることがある。誰と組ませるか、カッチリと補うようにピースがハマると気持ちがいい。

加えて戦闘中は部隊のどこに人を配置するか、相性と個が持つ移動速度、敵の情報を確認し、相性のいいユニットをあてがう。まともに突っ込むと勝機のない戦闘で、別部隊をけしかけ、切り抜けた先にあるのは快感である。仲間の鎧の隙間から手を突っ込んで撫でまわしてあげたくなる。グッドボーイ。

私はもう巨大な棍棒などシールを貼って粗大ゴミに出した。みすぼらしい腰みのを脱ぎ、甲冑を着てほっそいレイピアを手にしている。いいか、皆、落ち着いて私の指示に従ってくれ。

それに加え、老若男女問わず美麗なグラフィックで、ヌリヌリ動くキャラクター達。(ウィッチの腰、立ってるだけなのにあんなぐねぐね動く必要ありますか??)

今作で初めてヴァニラウェアのゲームに触れているのだが、こんなに綺麗なんですね。十三騎兵ナントカもやらねばと思いつつずるずる来てしまった。戦闘中は何もボタン入力がいらないこともあり、ジッとキャラクター達の動きに集中する。その度「ン~~、素晴らしいクオリティ~~」とひとり感嘆するのだ。酒が進む。

今公式サイト見てきたら1人と相手と結婚に近しい事も出来るようだ。ムホホ。多分に魅力的なキャラクターがいそうなのでじっくり検討したいところだ。

ところでさ、最初の村で一緒に育った幼馴染の女の子と主人公をくっつけないことってできます???私には…そんなこと…できないよ…。

物語の会話シーンには立ち絵がなくインターフェースが小さい。そのため、基本は声優さんの声に集中する。私はアニメや他ゲームでは当たり前のようにそのキャラクターが喋っているように思うのだが、このゲームに限っては声優っていい声だな~~と思いながら聞いていた。こればかりはいいのだか、わるいのだか、分からない。

公式HPを確認するとわが魂の帰るところ、能登麻美子氏の登場も既に判明しているようだ。しかし、仲間キャラクターの背景が青いところが真っ赤だったので、どうしようもないくらい敵女幹部だ。仲間になっちゃくれんやろうか。

結局、休日丸一日を使ってぶっ続けでプレイしてしまった。

逆にこれあと2週間発売まで待たなくてはいけないの、かなり耐えられないかも。本当に全可処分時間をつぎ込んでしまいそうだ。ペルソナ3リロードを2週間かけて、味がしなくなるまで、味わっておこう。忙しい。

二日酔い

目覚まし時計の音で目が覚める。7:20。前日自分がどう家にたどり着いて、床に就いたのか記憶が無い。風呂に入ったのかも定かでないが、顎に手を持って行くと髭が短いので、しっかり入ったようだ。やるじゃん。

昨晩私は退職間近の人の家に上がり込み、人のキッチンで手製の豚キムチを振る舞った。そしてドカドカに焼酎を飲み、泥酔し、後片付けもせず一人で家に帰った。残念ながらそこで交わした書くに堪えない会話の記憶は抜けてくれていない。忘れたいのはそちらのほうなのに。自責の念に駆られ、洗面台で鏡を見ながらイーーーッと言った。

なんとなく、まだふわふわする。頭痛や吐き気は襲ってこないが、薄く酩酊している気がする。初の経験であった。それと異様に眠い。喉が渇く。身体が重い。私の臓器がアルコールを必死に分解しようとギュンギュン音を立てて駆動しているのが分かる。こういうことがあると、労わってあげなくちゃと思う。本当にいつもありがとう。

職場近くのコンビニで梅おにぎりとグリーンダカラと森永のラムネを買った。聞きかじった断片的な記憶を寄せ集めて揃えた、二日酔い急速回復セットである。しじみの力も足したかったが、味噌汁をしばく時間的余裕はなかった。

なーんか、具合が悪いな~と思いながら1日過ごす。

家に帰り、妻と話をすると、私は帰宅後ソファに横になった途端、トイレに駆け込んだようだ。最悪の一言である。ラップの芯みたいな男だと言われた。ついこの間、父が酔ってスッ転んで救急搬送された事が頭をよぎる。これは、きっと、私もいつかやるな。

父も私も体質的にアルコールを入れてもあまり顔色が変わらない。ただじわじわと陽気になる一方で、楽しくなってきて調子に乗って胃にスコスコ格納していると、いつの間にか取り返しがつかないくらい酔いが回っているのだ。気を付けよう。本当に気を付けような。人に迷惑をかけないように。気を付けよう。

今日の日記は醜態をさらし、記憶に定着させるために書いた。もうしばらく酒は見たくない。

ひとり

10時起床。布団の中でダラダラとスマホを眺めてしまうのをやめたい。一刻も早く洗濯機のスイッチを押さねば。休日は何もせずとも、ガリガリと音を立てて減っていく。

家を出ようか、ゲームのみをしようか悩む。とりあえずしっかりアウターまで外仕様にし、外出をせざるを無い状況に持って行く。ただ、行きたい場所があるわけではない。考えるのを先延ばしにするために眺めていたTwitterで綺麗な石を拾ってアップするだけのアカウントを発見し、興奮する。私もゴロっとした石が豊富な海辺に行きたくてたまらなくなった。ついでに写真でも撮りに行こうかと考える。しかし、土日というだけでどこに行っても人であふれているような錯覚に陥り、すべてが嫌になる。ああ、おとなしくゲームをしようか。

自らを奮い立たせ家を出て駅前へ向かう。別段用事はないのだが、駅前に来るとルーティーンのようにチェックしているリサイクルショップへ。洋服全品半額セールをしていた。これだから古着屋はやめられないぜ。よう知らんブランドのネイビーの長そでポロシャツを買う。3000円の半額。ボタンがシルバーのスナップで、襟がデニムになっている。あまり見ないデザインで気に入った。だが、油断するとネイビーの服しか手にしていない。

おなかが空いたのでご飯を食べることにする。15時過ぎで、行きたい店・気になっていた店は全て夜のオープンに備えて開いていなかった。大人しく王将に入る。恰幅のいい女性店員がお玉と中華鍋を激しくぶつけながら炒飯を作っている。大学生風の、バイトが楽しくて仕方ないという空気を纏った男性がイキイキと働いている。私の日常にはない眩しい光景で見とれてしまった。見られる側はたまったものではないだろうな。厨房とカウンター席の間の見通しが良すぎるのがいけない。

ミニ油淋鶏と焼きそば、生ビールを頼んでキマる。少し焼きそばは油っぽかったが、中華料理ってこんなものだったかも。私の身体も少しずつ大人仕様になってきているのだろうか。いつまでも、美味しくお酒が飲めるように健康でいたいなと思った。

図書館に寄る。学びを得るぜと思い、倫理学の本を手に取り頁をめくる。形のないもの、科学で説明できない領域に思いを馳せるが、あまりわからなかった。わからなかったが、さも、フム、分かっていますという顔でそこに居た。隣の席でお爺さんがいびきをかいて寝ていたことのほうが印象に残っている。

ウェンディーズで遊んでいるゲームのコラボフェアをしているので、対象商品のクリアファイルがついたポテトを買って帰る。目当てのキャラクターは入手できなかったが思ったより可愛くてニッコリ。等身が低いミニキャラクターは反対派なのだが、ウェンディーズコラボ、なかなか、いい絵ですよ。こうしてまた、使わないクリアファイルが1枚増えた。

19時ごろ、家に帰ると妻はまだ寝ていた。一体どんな生活リズムで生きているんだろう。何時に寝ているのか、恐ろしくて聞けていない。

ポテトを食べて、同僚とスプラトゥーンをした。終わるタイミングがつかめず、深夜まで続く。楽しくはあるものの、人とゲームをするのはあまり好きじゃないなあ、と思った。

外に出たら出たで、楽しく過ごせるのは分かるのに腰が重いのは何なのだろう。いつになっても他人と行動を共にするという選択肢がなく、協調性がないまま20代の終わりが見えてきた。私はこんなにもひとりの時間を愛しているのに、無理に身に着ける必要があるのだろうか。

ああ、いや、私は人と人生を歩むという選択を取ったのだから、もう少しだけ寄り添う努力が必要だろうな。次の休みは妻を揺すり起こしてみよう。

チョコレート

7:00起床。観葉植物の水をあげるタイミングを逃し続けていたので、10分ほど早起きする。冬に負けるなよ、と思いながら水をやる。あたたかくなってきたら鉢植えのビカクシダを板付けにしたいと思っている。うまくいくだろうか。今からソワソワしている。手塩にかけて育てている愛しき同居人を自らの手で殺してしまう可能性があるの、かなりスリリング。

朝から晩まで仕事をする。部屋の空調が利きすぎていてぼうっとする。隣の部署の人からチョコレートを貰う。「ありがとうございますう」と口から音が出ているものの。お返しの事しか考えていない。社会人における義理チョコとかいう誰も得をしないシステム、やめないだろうか。権威のある人が大きな大きな声で、言ってほしい。

最近我が部署から異動となった人と話す機会があり、30分強ひたすら愚痴を聞いた。えらくお気持ちが溜まっているようだ。流れるように自身の境遇とそれに付随する不平不満がスルスル出てくる。言語化するのが上手だなと思いながら聞いていた。私はこんなにも自身の置かれている状況をうまく伝えることができない。親しい人とアルコールを交えての会でも、感情が先行し「ウンチ!!!!!!」としか言葉が出てこない。昔から、そうだ。愚痴が不得意。

家に帰る。妻がギンギラの箱に入った高級そうなチョコレートをくれた。一粒がAirpodsのケースくらいのサイズでえらく食べづらかったが、洋酒の香りがして美味しかった。

久々に妻が構ってくれたので食卓で話をした。妻は高校生の頃、教室で息をひそめ読書をしている男子生徒全員に話しかけ、無自覚に惚れさせて回るような大罪人だったので、僭越ながらその所業を振り返り、なじらせていただいた。我が身に10代の魂が宿り、かなり体重を乗せたなじりになってしまった。その場は笑い話のまま終わったが、咽頭疲労感を感じながら後で少し言いすぎてしまったのではないかと、反省した。

ゲームをする。好きなキャラクターのサイドストーリーが完結してしまった。早く読みたくて、急いで進めていたのだから当然早く終わる。喪失感に駆られる。虚ろな目でメルカリを開いて、そのキャラクターのグッズを買って何とか誤魔化す。徐々にこのゲームも終盤に差し掛かろうとしている。クリア後の自分は正常に呼吸ができているだろうか。今から心配でならない。

歯を磨いて寝た。書きながら思い出した。歯科検診のはがきが来ているから、歯医者に電話しなくては。

7:40起床。ここ数日間乳液を切らしているので適当に余っているナニカを顔面に塗っている。そのせいか、なんだかデコの調子が悪い。早く買いに行かねば。

祝日出勤なので、誰も職場にいない。ずるずると仕事をする。好きなゲームをプレイした日記を書いていたら勢い余って3000字を超えてしまった。そんなに長かったら誰も読まないよ。自分で書いた文章なのだから当然なのだが、腕を組んで読み返して「すげーわかる」と思っていたら夕方になっていた。私の一番のファンは私であれ。サボりすぎて終業時間が迫ってきていたので、急いで残務を片付けた。

なんとなく帰りたくない気分だったので、リサイクルショップに立ち寄る。少し前ネットで目にした「コトパクシ」というアウトドアブランドのウエストポーチが800円で投げ売りされているのを発見する。状態も悪くない。ただ、売れ残る理由は分かる気がする。

このブランドの製品は大量生産で生まれてしまう端材を寄せ集めて作られているらしい。そのため色味に全く統一感が無く、どぎついビジュアルをしている。なんでも同じものは2つとないらしい。ネットで目にした時、へえ、おもしれーブランドと思っていた。

私がここで掘り起こしたものは深緑と薄紫を基調に、右側には真っ赤な太陽のマーク。ポイントで原色の青も登場している。カーキ色のベルトが伸び、その先に鮮やかなオレンジ色のバックルがついているもの。う~~~~ん、ダサい。素材感やチャックのスムーズな開閉を見るにモノが良いのは間違いなさそう。定価で買うと結構しそうだ。タフな作りになっているはずなので、登山する時にも使えそうだし、使い倒すにはいいだろうと、無理やり理由を付けて買ってみることにした。

ファッション性を度外視で購入したものの、帰り道も、ご飯を食べているときも、ネットサーフィン中もずっとコーディネートを考えてしまう。どうしたって、なににも合わないと思う。色の数が多すぎる。ネットで検索をかけて、オシャレ上級者の皆様はどう使いこなしているのかを調べた。「かわいい女の子が使ってるとポップでかわいいなあ…」という何もわからないのと同じ事実しか分からなかった。

機能性のみを重視しよう、と言い訳をして買って帰ってきたが、基本インドアな人間なので外に持ち出す頻度は高くなさそうである。リサイクルショップの怖いところは「お買い得だ!」というだけで必要もないのにレジに運んでしまう点だ。こればかりは何度反省しても直らない。私はきっとこの先もお買い得に踊らされ続けて、踊り狂って死ぬ♠(ヒソカ)。

大好きなゲームもせずに、カラフルなカバンの事を考えていたら日付が変わっていたので、横になって目を閉じた。

風花

気持ちが悪い乱れ方をしていて、既プレイの方でないと理解しにくい表現や本筋には触れないものの、若干P3Rのネタバレを含んでいます。

以下の記事のような調子で進みます。有益な事は一つもなく、私がP3Rをただ楽しんでいるだけの日記です。危機を感じたらまたぜひ日を改めて覗きに来てください。
そしてどうか読んだ後も読者解除をしないで下さい。

 

mikkaa.hatenablog.com

 

 

この二日間、朝起きてから夜寝るまでずっと、ペルソナ3リロードをしていた。あまり食事もとっていない。自分でも信じられないし、あまり信じたくない。

夏休みに入る直前に、意中の相手と放課後を共に過ごすことが解放された。私は方目が隠れるほど伸びた重たい前髪を振り乱し、誰も寄せ付けぬ覇気と剣幕で2-E教室前に立つ彼女のもとへ向かう。

作中の立ち絵はもっともっとかわいいんだぞ、本当だ。

前世の記憶で"勇気"極振りは頭に入っていたので、主食はハンバーガーで趣味はヒトカラ、授業中は眠り続け、保健室の得体のしれない薬をゴクゴク飲む勇気の男となっていた。もはや私自身が勇気だと言っても差し支えない。

そこから数日間、戦うべき使命をほっぽり出して、彼女が作ってくれたオニギリを涙を流してむしゃむしゃと食べる放課後を過ごした。ハク様も嫉妬するくらい良い食べっぷりだったと思う。彼女が何度か「オニギリ」と言葉を発するのだが、これがむちむちしていて可愛くて、私は逐一顔面を歪めて冷や汗を垂らして、もだえ苦しんだ。フルボイス本当にありがとね。

話は少しそれるが、私はこの作品で能登麻美子氏の声に惚れ込み、数多くの作品を拝見してきた。能登麻美子の正しい使い方って山岸風花だと思うのです。次点キミキスクラナドはちょっと違う。お母さんキャラとか、巫女服の和風キャラとか、よかったねペネロペさせてる場合じゃない。(星宮りんごだけはゆるしちゃる)変に前髪を姫カットにしたりしていない、上品でおとなしめな女子高生に起用してください。そして私と幸せになってください。

期末テストが終了すると、唐突に屋久島に行くイベントが持ち上がった。細かいところは覚えていないが、こんなに夏の始め頃だったんだっけか。

私は焦った。恋仲になっていたら見られる限定のイベントなどが存在するのであろうか。どんなスピード感で擦り寄って行っても不可能だ。まだ私は彼女に「リーダー」と呼ばれて少し距離を感じ、シュンとしていると不意に来る「あなた」呼びでドギマギさせられる。まだその程度の関係性である。

そんな不安な思いを乗せたまま、船は屋久島へと発つ。海辺では当然彼女の水着姿を目に焼き付けて過ごした。しかし、真田先輩のちょっと丈の長いTシャツにブーメランパンツの方がえっちでびっくりしてしまった。そんなシンプルな武器で女性陣を超えてくるなよ。ゆかりっちなんて鼠蹊部まで見えていたのに、アキヒコのちょびっと見える青い股間のほうが鮮烈だよ。

屋久島の夜、海辺でやさぐれゆかりっちを抱きしめる選択肢が出てきたとき、何のためらいもなく、微笑みかけるを押した。(バツが悪そうに微笑む私)ワリイ、岳羽…俺、幸せにしてぇヤツいんだわ…。他の女子と放課後過ごすときもそうだ。伏見、それを恋愛感情と捉えるのはいささか早計だと思うぞ。フフ、気にするな、俺はいつでも相談に乗るからな。

こんなにもロールプレイを楽しめるなんて、好きな子がいるって、幸せハッピーなことだな。

特に意中の彼女とのイベントはなく、スンとなる屋久島旅行だった。改めてこのゲーム、ずっと登場人物たちがギクシャクしてるな。

夏休みがただひたすらに長く、永遠に感じられた。私と彼女は同じ寮に住んでいるので、毎日顔を合わせることはあるものの、システム上学校に行かないと、関係性が発展することはない。

舞子と滑り台で遊んでいても、グルメキングとラーメンを食べていても、私は上の空である。早く学校へ行きたい!なんて、現実を生きる私はとてもとても思ったことがないが、月光館学園2年の私は早く学校に行きたくてたまらなかった。ヤキモキしまくりである。

夏休み期間中は一緒に本を読んで、家庭菜園の手入れをして、映画を見に行って、犬の散歩をした。そのすべてが大切な時間であったことは言うまでもないが、彼女の瞳は、私を「リーダー」としてしか捉えていないような気がして、少し寂しかった。ただ、昼間の時間を一緒に過ごしたあと、夜間にダンジョンに潜った際「今日はずっと一緒にいたね」などと屈託ない笑顔で告げてくるので、私は口からペルソナが飛びだした。(パリーン)サラスヴァティ!

夏祭りイベントにはありがとうを申し上げたい。ほんとうによかった。リメイク前の仕様をもう覚えていないのだが、彼女から夏祭りに誘うメールがくる。他のクラスメイトに混ざり彼女からのメールを見つけた時にはワオ!!!と叫んだ。こんなものメル画でしか見たことが無い。

そのためだけに書き下ろされた浴衣の立ち絵。水色の地に大きくて鮮やかな向日葵がいくつも咲いている浴衣。変に大人びたチョイスでないところがすごくいい。花が好きな彼女によく似合っている。ありがとう。ありがとうアトラス。一方で私はいつものTシャツ。着てこいよ私も。浴衣を着てきているのが私だけだったらどうしようという気苦労を彼女にかけるなよ。

夏休みが明け、私は彼女の告白を受けた。これは彼女が勇気を振り絞って私に告げてくれた大切な想いなので詳細に書くことはしない。これがもう、人生が壊れてしまうほどの破壊力。愛おしさが溜息とともに口から溢れて龍の形をなし、天高く昇って行った。能登麻美子の声、鋭利過ぎる。私はあまりに大きなダメージを喰らったので(Weak!)すぐにPS5をスリープモードにして、お風呂を掃除して、沸かして、湯船につかりながら彼女のことを考えた。

十数年間このキャラクターのことを好きでいつづけてきたから、私はこんなにも体重を乗せてゲームプレイができているのだろうと思う。リメイクが出たことによって、いよいよこの作品は完結したのであろう。

私はもうこのキャラクターから逃れることはできないのだと悟った。もはや呪いの類である。この呪いと共に歩いて行こうと、固く決意を決めた。新作ゲームの発売なんて、きっともうこれが最後になる。中学生だった私も、社会人となり6年が経過しようとしている。それなりに貯蓄もある。もう私には、P3には、今しかないのだ。アクリルスタンドでもクリアファイルでもいい。一生分のグッズを買い漁ろう。それが私がペルソナ3に、山岸風花にできる、唯一の応援だ。各社、いくら高くても払うから、スケールフィギュアを出してくれ。実現の暁には「アホとちゃいますか」と思っていた、観賞用と保存用で2つ購入を実行しようと思う。あまり真剣に考えていなかったウェンディーズで飯を食い、京急電鉄に乗る。八景島シーパラダイスのコラボイベントにも、行こうと決めた。始まりがあれば必ず終わりが来る。このコンテンツに置いても然りだ。先々の事を考えても仕方のない事。

山岸風花とP3R、今この瞬間を、大事に抱きしめて生きていこうと思う。

 

テテンテテン…テテンテテン…(川村ゆみ/キミの記憶)

キミの記憶

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