貯蔵庫

日記、ぶつける当てのないもやもやを置いておく場所

風花

気持ちが悪い乱れ方をしていて、既プレイの方でないと理解しにくい表現や本筋には触れないものの、若干P3Rのネタバレを含んでいます。

以下の記事のような調子で進みます。有益な事は一つもなく、私がP3Rをただ楽しんでいるだけの日記です。危機を感じたらまたぜひ日を改めて覗きに来てください。
そしてどうか読んだ後も読者解除をしないで下さい。

 

mikkaa.hatenablog.com

 

 

この二日間、朝起きてから夜寝るまでずっと、ペルソナ3リロードをしていた。あまり食事もとっていない。自分でも信じられないし、あまり信じたくない。

夏休みに入る直前に、意中の相手と放課後を共に過ごすことが解放された。私は方目が隠れるほど伸びた重たい前髪を振り乱し、誰も寄せ付けぬ覇気と剣幕で2-E教室前に立つ彼女のもとへ向かう。

作中の立ち絵はもっともっとかわいいんだぞ、本当だ。

前世の記憶で"勇気"極振りは頭に入っていたので、主食はハンバーガーで趣味はヒトカラ、授業中は眠り続け、保健室の得体のしれない薬をゴクゴク飲む勇気の男となっていた。もはや私自身が勇気だと言っても差し支えない。

そこから数日間、戦うべき使命をほっぽり出して、彼女が作ってくれたオニギリを涙を流してむしゃむしゃと食べる放課後を過ごした。ハク様も嫉妬するくらい良い食べっぷりだったと思う。彼女が何度か「オニギリ」と言葉を発するのだが、これがむちむちしていて可愛くて、私は逐一顔面を歪めて冷や汗を垂らして、もだえ苦しんだ。フルボイス本当にありがとね。

話は少しそれるが、私はこの作品で能登麻美子氏の声に惚れ込み、数多くの作品を拝見してきた。能登麻美子の正しい使い方って山岸風花だと思うのです。次点キミキスクラナドはちょっと違う。お母さんキャラとか、巫女服の和風キャラとか、よかったねペネロペさせてる場合じゃない。(星宮りんごだけはゆるしちゃる)変に前髪を姫カットにしたりしていない、上品でおとなしめな女子高生に起用してください。そして私と幸せになってください。

期末テストが終了すると、唐突に屋久島に行くイベントが持ち上がった。細かいところは覚えていないが、こんなに夏の始め頃だったんだっけか。

私は焦った。恋仲になっていたら見られる限定のイベントなどが存在するのであろうか。どんなスピード感で擦り寄って行っても不可能だ。まだ私は彼女に「リーダー」と呼ばれて少し距離を感じ、シュンとしていると不意に来る「あなた」呼びでドギマギさせられる。まだその程度の関係性である。

そんな不安な思いを乗せたまま、船は屋久島へと発つ。海辺では当然彼女の水着姿を目に焼き付けて過ごした。しかし、真田先輩のちょっと丈の長いTシャツにブーメランパンツの方がえっちでびっくりしてしまった。そんなシンプルな武器で女性陣を超えてくるなよ。ゆかりっちなんて鼠蹊部まで見えていたのに、アキヒコのちょびっと見える青い股間のほうが鮮烈だよ。

屋久島の夜、海辺でやさぐれゆかりっちを抱きしめる選択肢が出てきたとき、何のためらいもなく、微笑みかけるを押した。(バツが悪そうに微笑む私)ワリイ、岳羽…俺、幸せにしてぇヤツいんだわ…。他の女子と放課後過ごすときもそうだ。伏見、それを恋愛感情と捉えるのはいささか早計だと思うぞ。フフ、気にするな、俺はいつでも相談に乗るからな。

こんなにもロールプレイを楽しめるなんて、好きな子がいるって、幸せハッピーなことだな。

特に意中の彼女とのイベントはなく、スンとなる屋久島旅行だった。改めてこのゲーム、ずっと登場人物たちがギクシャクしてるな。

夏休みがただひたすらに長く、永遠に感じられた。私と彼女は同じ寮に住んでいるので、毎日顔を合わせることはあるものの、システム上学校に行かないと、関係性が発展することはない。

舞子と滑り台で遊んでいても、グルメキングとラーメンを食べていても、私は上の空である。早く学校へ行きたい!なんて、現実を生きる私はとてもとても思ったことがないが、月光館学園2年の私は早く学校に行きたくてたまらなかった。ヤキモキしまくりである。

夏休み期間中は一緒に本を読んで、家庭菜園の手入れをして、映画を見に行って、犬の散歩をした。そのすべてが大切な時間であったことは言うまでもないが、彼女の瞳は、私を「リーダー」としてしか捉えていないような気がして、少し寂しかった。ただ、昼間の時間を一緒に過ごしたあと、夜間にダンジョンに潜った際「今日はずっと一緒にいたね」などと屈託ない笑顔で告げてくるので、私は口からペルソナが飛びだした。(パリーン)サラスヴァティ!

夏祭りイベントにはありがとうを申し上げたい。ほんとうによかった。リメイク前の仕様をもう覚えていないのだが、彼女から夏祭りに誘うメールがくる。他のクラスメイトに混ざり彼女からのメールを見つけた時にはワオ!!!と叫んだ。こんなものメル画でしか見たことが無い。

そのためだけに書き下ろされた浴衣の立ち絵。水色の地に大きくて鮮やかな向日葵がいくつも咲いている浴衣。変に大人びたチョイスでないところがすごくいい。花が好きな彼女によく似合っている。ありがとう。ありがとうアトラス。一方で私はいつものTシャツ。着てこいよ私も。浴衣を着てきているのが私だけだったらどうしようという気苦労を彼女にかけるなよ。

夏休みが明け、私は彼女の告白を受けた。これは彼女が勇気を振り絞って私に告げてくれた大切な想いなので詳細に書くことはしない。これがもう、人生が壊れてしまうほどの破壊力。愛おしさが溜息とともに口から溢れて龍の形をなし、天高く昇って行った。能登麻美子の声、鋭利過ぎる。私はあまりに大きなダメージを喰らったので(Weak!)すぐにPS5をスリープモードにして、お風呂を掃除して、沸かして、湯船につかりながら彼女のことを考えた。

十数年間このキャラクターのことを好きでいつづけてきたから、私はこんなにも体重を乗せてゲームプレイができているのだろうと思う。リメイクが出たことによって、いよいよこの作品は完結したのであろう。

私はもうこのキャラクターから逃れることはできないのだと悟った。もはや呪いの類である。この呪いと共に歩いて行こうと、固く決意を決めた。新作ゲームの発売なんて、きっともうこれが最後になる。中学生だった私も、社会人となり6年が経過しようとしている。それなりに貯蓄もある。もう私には、P3には、今しかないのだ。アクリルスタンドでもクリアファイルでもいい。一生分のグッズを買い漁ろう。それが私がペルソナ3に、山岸風花にできる、唯一の応援だ。各社、いくら高くても払うから、スケールフィギュアを出してくれ。実現の暁には「アホとちゃいますか」と思っていた、観賞用と保存用で2つ購入を実行しようと思う。あまり真剣に考えていなかったウェンディーズで飯を食い、京急電鉄に乗る。八景島シーパラダイスのコラボイベントにも、行こうと決めた。始まりがあれば必ず終わりが来る。このコンテンツに置いても然りだ。先々の事を考えても仕方のない事。

山岸風花とP3R、今この瞬間を、大事に抱きしめて生きていこうと思う。

 

テテンテテン…テテンテテン…(川村ゆみ/キミの記憶)

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