貯蔵庫

日記、ぶつける当てのないもやもやを置いておく場所

初恋

7:15分起床、いくらなんでも眠すぎる。歯を磨いても顔を洗っても眉間のシワが取れない。こうして少しずつ、不機嫌そうなオジイが出来上がっていくのかもな。にこやかオジイになりたいものだ。

一緒に住んでいる観葉植物の中にソフォラ リトルベビーという可愛いやつがいるのだが、一画の葉が黄色くなりごそっと落ちた。なかなか気難しいやつだとは聞いていたが、うまいこと新しい枝葉を伸ばし続けていてくれたので、突然の態度にびっくりしてしまった。霧吹きで葉に水をやって機嫌を取った。早く暖かい季節になるといい。

朝から晩まで仕事をする。特に何も起こらず。平和が一番である。ペルソナ3リロードの発売日なので、早めに切り上げゲオに寄って帰る。売り切れていたらどこまで行けば帰るだろうかと考えながら急ぎ気味に向かったが、杞憂に終わった。レジの前に並んでいたお客さんが30冊くらいのマンガをレンタルしていた。持ち帰るのも、返しに来るのも億劫だろうなと思った。

風呂に入り、冷凍焼き餃子をこさえ、無糖の缶チューハイを開ける。無糖缶チューハイはキリンのやつ一択だと思っていたが、サントリーのやつも普通に美味しい。酒飲んでゲームする日記が続くが、それが生きるってことだろ?

買ってきたゲームは18年前に出た作品のリメイクである。この作品の登場人物の1人のことが私はもう15年くらい好きだ。初恋の相手と言っても差し支えないでしょう。そのキャラクターを超える熱量のキャラは以来現れていない。いつでも探しているよ、どっかに君の姿をってなもんである。駿河屋の箱、メルカリの新着、こんなとこに居るはずもないのに。ただ、思い出の中で美化してしまっている面もあると思う。会うのが少し怖い。まだ作中では会えていない。どうしよう、再会したらなんて声かけようかな。手汗かいてきた。

ゲームについてだが、ナンバリングタイトルの5がスタイリッシュで革新的過ぎて、つい比較してしまう。システムは改善されていてテンポよく遊べるものの、どこかモッサリした挙動やインターフェース・フォントなどに目が行く。3は何も悪くない。全部5がお洒落すぎたのがいけない。それとリメイク前のペタッとした塗りのアニメムービーがかっこよくて好きポイントだったのだが、そこがもうツヤッツヤになってる。君らこんなに脚長かったんかい。両足がもつれて絡まってほどけなくなってしまわない?

それでも十二分に楽しめている。もう嫌になるほど聞いてきたお馴染みのBGMが随所で流れてくる。綺麗に整えられたペルソナ3の世界が広がっている。ゆかりっちが今も変わらぬネッチョリした声で月光館学園にようこそしてくれた時、涙が出そうだったよ。

当時、夜は居間のテレビを占拠するわけにはいかず、少ない小遣いを貯めて、個人経営のリサイクルショップで買ったブラウン管を、床に直に置いて、プレイしていた。あの暖房のない部屋の寒さを思い出す。聞いているか、中学生の私。小田桐も友近も古本屋の爺さんも、2024年には声帯があるよ。美術部の部長まで喋り出したら、いよいよ私はどうなっちゃうんだろうね。

という具合に前のめりでゲームをしていたらいつの間にか日付が変わっていたので、歯を磨いて寝た。忙しくなってきやがった。