貯蔵庫

日記、ぶつける当てのないもやもやを置いておく場所

ストレンジとサウナ

休みの日にも日記の更新ができるなんてなんて偉いんだ。
昨日の日記は何も変わらない日常が幸せ。みたいな締め方をしたが、自分に嘘をついている感じが気に食わなかったので、駆けずり回ってやった。ざまあみろ。

18:00に退勤し映画を見に行った。ドクター・ストレンジ。これまで見てきたどのマーベル作品より怖くてびっくりした。ドキドキするから緩急をつけるな。誰も見てないのをいいことに途中耳塞いでたぞ。私は半年ほど前にディズニープラスに加入し、どかどか一気にMCUシリーズを網羅したので、これが初の劇場鑑賞作品となった。月並みな感想で恐縮だが、映画館で見る映画はやはり良い。画面の下部にシークバーが出てないのが良い。音がでかいのがいい。私は大きい音があまり得意ではないのだけれど、こればかりはちょっと音でかすぎないか、と不安になるくらいでかいのが良い。画面との距離が少し開いているので眼鏡を持ってくればよかったなあと思った。次回は持参で臨もう。

映画館を出ると21:00。原付で家と職場を往復するだけの毎日なので、煌びやかな夜の街に少し気分が高揚する。腹が減ったので手近な松屋へ入る。

あのう、松屋のごろっとチキンカレー、皆様はどう思われましたか?私は悲しくて泣いた。約半分の値段でおいし~~い牛並が食えたかと思うと悔しい。これは勉強料であったと自身に言い聞かせ、店を後にする。消化不良気味の私は原付を走らせスーパー銭湯へ向かった。

駐輪場で職場の人間に似た人を見つけ、じろじろと見てしまう。少し怪訝な目で見られるも、違う人だったらしい。彼と並んで券売機で入場料とタオル代を支払い風呂へ。マスクも服もすべてとっぱらわなくてはならない環境に慣れるまで少し時間を要する、が、悟られまいと凛とした表情でマスクとパンツを脱ぐ。靴下を脱ぐと、足の爪に妻が塗っているのが羨ましくて、自分も塗ったペディキュアが残っていることに気づく。ここまで来て……もう後には引けねえンだよ……私は紺色とベージュに塗られた足の爪を光らせながら浴場へ向かう。

銭湯のシャンプーリンスはクソである。洗髪と洗体を終え、ギシギシの髪をなびかせた私は早々に、誰かが汗だくの尻と金玉を乗っけた共用サウナマット片手に灼熱地獄へと足を踏み入れる。この日のテレビは外れだった。ひたむきに頑張る女子を描くドラマが流れている。薄暗く、肺に入ってくる空気も焼けるような環境で、汗だくのおじさんと一緒に鑑賞するには耐えられない内容であった。「リモート会議中、同じ音量タイミングで救急車のサイレンが聞こえちゃってうっかり同棲がバレる」みたいなやつ、どういう気持ちで見ればいいのだろう。私はもう殺してくれ、としか思わなかった。私は耳栓の購入を固く決意した。それともう一つ言わせてほしいのがおじさんの汗ぬりぬり問題である。苦しいもんな、ハアハア言うのは100歩譲ってまだわかる。ただどうして身体中の汗を塗り広げ水音を立てるのだろう。許せない。私は今一度耳栓の購入を固く、硬く決意した。4セット程済ませると、蛍の光が流れ始める。大急ぎでコーヒー牛乳を胃に流し込み、銭湯を後にする。

帰りにセブンイレブンで酒とビーフジャーキーを買い帰宅。酔っぱらいながら妻に映画の感想を聞いてもらい、歯を磨いて寝た。良いコースだったな。またやろう。