貯蔵庫

日記、ぶつける当てのないもやもやを置いておく場所

スシロー応援団

7:45起床。スヌーズ機能を3度使ってようやく立ち上がる。胃が重い。連日の飲酒を伴う会食のせいなのか、こころなしか顔と腹まわりがデカくなっている気がする。「20代まではいくら食べても平気だったんだけど、30代に入ると急に…ネ」と複数の大人達がニチャニチャした笑みを浮かべながら言ってくるので、私は戦々恐々としながら日々を過ごしている。なァ、聞いてんだろ、来るならきやがれってんだ。

朝から晩まで仕事をする、フリをしてえっちなことを考えたりして過ごす。スシロー利用客のマナーに関するニュースが、悲しさのみで構成されている動画と共に流れ着いてきて、スシロー愛好家の私は大変悲しくなった。肩を落として入った食堂のビビンバがおいしかったので元気を取り戻した。

同じ部署の同僚と二人きりになる場があったので少し話をする。なんでも友人の結婚祝いにホットプレートを買ったところ、自分も欲しくなってしまって購入を検討しているそうだ。話題に困った際、いい温度のショート丈エピソードがするっと出てくることに感心する。一方私はそりゃもう、コミュの障なので、いつも話題が思いつかず押し黙ってしまう。2023年、小さな自己開示を通してうまくコミュニケーションとっていきましょう。

少し早めに切り上げて玄関のドアを開けると、冷凍ひき肉の塊を電子レンジに入れようとする妻が私の帰宅の早さに驚いた声を上げる。協議の結果、夕飯は外に食べに行くことにした。我が家の外食の選択肢はスシローしかない。日中目に入れたニュースがフラッシュバックし、しょんぼりしそうになるが、妻の手前、悲しい顔は見せられるはずがない。私は元気な声で「やったーー!」と叫ぶ。天井に向けた顔と両の拳を下し、妻に目を向けると、複雑な表情を浮かべていることに気付く。どうやら妻も同様のニュースを目にしていたようだ。いけない、せっかくの外食イベントなのに空気が悪くなってしまう。悪いのはあいつであって、スシローは何も悪くないだろ。こんな時こそ、私たちがスシローを応援しないでどうする。我々はダウンジャケットを着込み、家を飛び出した。

現場はこころなしか普段より空いている気がした。向かいのレーンの人の動向を軽くチェックする癖がついてしまった、悲しい。応援団長の私は、はじめてラーメンも食べた。おいしかったが、リピートはないかもしれない。