貯蔵庫

日記、ぶつける当てのないもやもやを置いておく場所

古着

10:30頃、ずるりと床から這い出る。朝ごはんにも昼ごはんにも中途半端な時間なので、何も食べずに過ごす。コーヒーを飲み、洗濯物を干し、食器を洗い、部屋をほうきで掃てクイックルワイパーをキメた。窓側の床が黒く汚れているのが気になる。ぬるま湯もマイペットも効かないんだよなあ。何汚れなんだろう。

妻が12時半過ぎに起きてきて、腹が減ったと喚きながら、家中のひきだしをあけまくる。冷麺があったそうで、妻が作りはじめる。私は韓国風の味付けをした豚小間炒めの作成を依頼されたので、仰せの通りに厨房に立つ。気づくとゆで卵用の鍋と麺をゆでる用の鍋が沸騰している。妻は自室で机に脚を乗せてにやけ顔でipadで動画を見ていた。ちょっぴりムッとしたが私は冷麺を完成させた。付属のたれがすごくしょっぱくて食が進まなかった。

午後は1日予定もないので、妻の部屋で布団に転がり込み、甘えた声を出してみる。「それは大変目障りであり、私は動画を見たいのでどこかに消えろ」とのお言葉を頂戴する。ありがたい、私は一人で当てもなくブックオフに行くことにした。私への扱い、新婚とは思えないよね。

休日のブックオフ、それすなわち漂流者達が集う場である。家を追われし者、時をつぶせし者、富を求める者、知と宝を探求せし者…様々な理由で老若男女が足を踏み入れる、欲が渦巻き時が歪む魔境。ゆるく行こうぜ、休日BOOK・OFFである。

この日は洋服全品30%OFFのイベントを行っていた。身につけるものほとんどが古着である私にはよだれが止めどなく溢れ、私が通った床にヌルヌルロードができあがるほど嬉しい。私は足が短すぎて、長ズボンのサイズが無い。なので試着したズボンのサイズがドンピシャで合うと脳内麻薬が分泌され、あへあへしながらレジに向かってしまう。ぴったりサイズで状態がいい黒のEDWINのジーパンとGAPの小奇麗なシャツを買った。2点で1100円だぜ?もう新品の服が買えない。

ほくほくで家に帰り、妻の前でファッションショーをするもとりあってもらえない。私は家に無尽蔵に褒めて撫でてくれるロボットが欲しい。32歳くらいの巨乳のメイドお姉さん形ロボットかでっけえ大型犬形のロボットがいい。

晩御飯は妻が調べてくれた手羽元のココナッツカレースープを作った。これがそこまで手間もなく、うまい。ココナッツミルクとトマト缶を入れたカレーが最強かもしれない。自分の箱の裏通りのカレー作りから一歩先へ進む時期が来たのかもしれない。

風呂と片付けを済ませ、強めのチューハイを飲みながら何かと評判のドンブラザーズを見始める。5話くらいまで見た。面白いっすね。変身前は真顔、戦闘で狂ったように笑い、敵味方問わず切りかかる赤、よすぎる。そのあと筋トレをして寝た。

週の初めの月曜日、今日も早く帰ろう、頑張ろう。労働者一同。