貯蔵庫

日記、ぶつける当てのないもやもやを置いておく場所

親知らず

今朝は珍しく悪夢で目が覚めた。コントライブの演者として、アルコ&ピース酒井氏と舞台に立つも、台詞をぶっ飛ばす悪夢。私の人生では浴びることの無いであろう、高ルーメンのスポットライトに視界と頭を真っ白に焼かれ、観客のどよめきが耳に届き始めたあたりで目が覚める。休んだ気がしない。

業務中、小腹がすいたので、誰からかおみやげにもらった南部せんべいの小袋を開けてみる。みちみちに3枚入っていて驚く。時間があまりなかったので、拳で適当に砕いた欠片を口にぐいっと詰め込む。間違いなく事務所の隅々まで、私の銀色に光る奥歯がせんべいを粉砕する音が響いていたことだろう。脳内にも響く騒音を聞きながらそういえば、口内左奥に顔を出している親知らずの抜歯を検討していたなと思い出す。数日前のブログに書いた通り、まったく足が向かおうとしない。喉元過ぎれば熱さ忘れるというやつだ。

半年ほど前に、親知らず一掃を歯医者に依頼したことがある。1本抜き終わったところで誠に恐縮ではあるが、バックレのほうをさせていただいた。ここまで医療は進歩しているのに、どうしてペンチなどという単純な工具で、力任せに引っこ抜くという野蛮で暴力的な行為がまかり通るのであろう。だってそれ映画の悪役がやる拷問じゃん、違う?

工具片手に全体重をかける白衣の医者と、屈強で健康な根っこを持つ我が自慢の白い永久歯の壮絶な戦いは、永久歯の勝利で幕を閉じる。敗走を悟った歯医者はその後、歯を粉々に砕く謎の機器を押し当て、骨の髄まで響く轟音と共に私の親知らずをバラバラに砕いたのであった。それはそれでおっかねえよ。誤解なきよう申し上げておきたいのは、歯医者の腕がよかったのか、抜歯中からその後まで痛みはなかった。でも怖い。なんせ怖すぎる。手技中にインターバルで入る癒しのうがいの時間、口から吐き出す水が何回すすいでも真紅に染まっているのも怖い。耐えられないくらい怖い。せめて誰か、誰か、私の手を握っていてよ。

という経験があって、残り3本の親知らずを私はほったらかしている。この話をしたくて今日の日記を書き始めたわけではないのだけれど。何も考えずにキーボードを叩いているとこういう事が起こる。
あと5~6時間、なんとか乗り切りましょう。本日も職場からお送りしました。